他の専門家に相談した結果、「破産するのがいい」と言われてしまったけれど、本当に破産しかないのか知りたい、確認したい、というお問い合わせを受けることがあります。
専門家がそのように回答する場合、そのように判断した理由は次の3通り考えられます。
①選択できる手段が破産しかない状況にある
②選択できる手段がいくつかあるが、破産をすることが最善の解決方法と考えた
③選択できる手段がいくつかあるが、破産が好き
①の場合、これはやはり「破産しかありません」とお答えすることになります。破産を避けたい、というご希望があっても、破産以外の方法では支払うことが前提となるため、支払えるだけの原資が必要です。それを確保できる状態でなければ、破産を選択せざるを得ないことになります。
②の場合、破産のほかの手段、つまり、個人再生等を行うことも可能な状態だけれども、破産を選択することが、ご相談者の最善の方法と判断した、というようなケースです。例えば、少しの支払いをしていくことはできる状況だけど、支払いをすると家計状況がぎりぎりで、突発的な支出がある場合に不安がある、というような場合は、破産を薦めることもあると思います。逆に言えば、状況次第で、破産を回避できる可能性があるということになります。
③は、単にその専門家の好みで判断されてしまっている、という場合です。具体的には「破産は詳しいが個人再生はよくわからない」「破産は比較的手続きの負担が少ないが個人再生は手間がかかる」という理由で破産を薦める、ということです。これは、本来あってはならないことですが、実際にあるようです。
ご相談者からすれば、専門家が言うのだから間違いない、と受け取られるかもしれませんが、某テレビ番組で、、ある問題に対して弁護士が異なる見解を出し合う光景を見たことがある方は沢山いらっしゃると思います。
専門家から提示された解決策が納得できない、あるいは他の意見を求めたい等といった場合、医療現場の「セカンドオピニオン」のように、他の専門家に相談してみるのもひとつの手段です。②③のような場合であれば、もしかしたら、よりご希望にそった解決策を提示できるかもしれません。
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